
本記事では、社内の業務改善用のツールとして、ノーコードツールを活用したスケジュール管理の電子化や、システム・アプリを導入するメリットとポイントをご紹介します。
社内におけるスケジュール管理は、業務の効率化や個人のタスク管理を適切に行うために欠かせない業務です。
適切に管理できていないと、期限の遅れやタスクの抜け漏れが発生し、業務の生産性や成果に悪影響を及ぼす可能性があります。
こうした課題を解決する方法の一つが、ノーコードツールを活用したスケジュール管理システム・アプリの構築です。
本記事では、社内用の業務改善ツールの担当者向けに、業務ニーズに合わせてスケジュール管理を電子化・自動化できる、ノーコードツール活用のメリットを詳しく解説します。
ビジネスにおけるスケジュール管理の課題とニーズ
スケジュール管理とは
まずは、スケジュール管理の課題とニーズをみていきましょう。
スケジュール管理業務は、企業内における業務のスケジュールや予定を管理する業務を意味します。
【意味・定義】スケジュール管理業務とは?
スケジュール管理業務とは、業務やイベントの予定を整理し、適切な時間に実行できるよう調整・管理する業務をいう。
スケジュール管理業務は、業務やイベントの情報を共有し、予定通りに進行し、リソースや時間を効率よく活用するのが目的です。
なお、ここでいうスケジュール管理は、社員個人が個人的に使用する場合は想定せず、除外しております。
スケジュール管理の課題
適切なスケジュール管理は、業務の円滑な進行やリソースの最適利用、タスクの効率的な遂行に不可欠です。
しかし、従来のスケジュール管理プロセスには、多くの課題があります。
従来のスケジュール管理の課題
- 手動対応によるヒューマンエラー(誤り)
- リアルタイムな情報の不足
- スケジュール管理のための作業時間の浪費
- 適切な優先順位の設定が困難
- タスクの正しい把握が困難
特に、手動でのスケジュール管理は、主に紙での作業となります。
アナログな変更や調整は非常に煩雑で時間がかかり、リアルタイムな情報共有が難しく、業務の効率性や柔軟性が制限されます。
スケジュール管理システムの利用目的
課題解決には、スケジュール管理に特化したシステムやアプリの導入によるプロセスの改善が必須です。
スケジュール管理に特化したシステムやアプリは、以下の目的で利用されます。
スケジュール管理システム・アプリの利用目的
- 業務や個人タスクの効率的な計画
- 作業進捗の共有と正しい把握
- 時間の有効活用
事業内容・事業規模によって導入するシステムを検討
スケジュール管理システムの機能・コストは様々
スケジュール管理システムは、無料のものから高額ものまで、様々あります。
ただ、企業独自の柔軟なスケジュール管理業務に対応できる高機能なシステムは、どうしても高額になりがちです。
こうした高機能なシステムは、事業規模によっては、導入や運用のコストが収益を圧迫する可能性があります。
例えば、複雑なプロジェクト管理が必要な業種や大企業では、高度な機能を備えたシステムが役立ちます。
一方、小規模な事業や特定の業務のスケジュール管理が目的であれば、シンプルなツールで十分な場合もあります。
このため、スケジュール管理システムは、売上・利益等に応じたシステムの導入が重要なポイントになります。
費用対効果が高いノーコードツールがおすすめ
そこで注目されているのが、ノーコードツールを活用したアプリの構築です。
ノーコードツールは、比較的低コストで、柔軟なアプリの構築ができます。
ノーコードツールを活用すれば、企業やチームの業務に合わせたスケジュール管理システムを、低コストかつ短期間で構築できます。
ノーコードツールとは?
ノーコード開発=プログラミング不要の開発手法
続いて、ノーコードツールについて解説します。
ノーコード開発とは、ソースコードを書かずに、つまりプログラミングせずに、ノーコード開発ツールを使用してアプリケーションやWebサービスの開発をする開発手法のことです。
【意味・定義】ノーコード開発とは?
ノーコード開発とは、プログラミングせず、ノーコードツールの使用により、ビジュアルなツールやドラッグ&ドロップ等の直感的な作業によるアプリケーションやWebサービスの開発が可能な開発手法をいう。
ノーコード開発の手法を取る際に必要になるのが、ノーコードツールやノーコード開発ツールです。
【意味・定義】ノーコードツールとは?
ノーコードツールとは、プログラミングの知識がなくても直感的な画面操作やドラッグ&ドロップでカスタムアプリを作成できるツールをいう。
ノーコードツールは様々な会社が提供しており、大部分は同じですが、ツールによって機能が少し異なります。
このノーコードツールを使うことで、ドラッグ&ドロップするだけでアプリの開発を可能にします。
ノーコードツールが注目される理由
近年、ノーコード開発は、主に以下4つの理由で注目を集めています。
その理由は主に以下の4つです。
ノーコード開発が注目される4つの理由
- IT人材の不足
- クラウドサービスの一般化
- 大企業のノーコード開発参入
- DX促進
ノーコードツールでスケジュール管理をシステム化するメリット
続いて、ノーコードツールでスケジュール管理業務をシステム化するメリットをご紹介します。
ノーコードツールでスケジュール管理をシステム化するメリット
- メリット1. 低コスト・短期間で導入が可能
- メリット2. 業務ニーズにあわせたカスタマイズが可能
- メリット3. リアルタイムの更新と通知が可能
- メリット4. 他ツールとの連携が容易
各メリットを以下で詳しくご紹介します。
メリット1. 低コスト・短期間で導入が可能
スクラッチ開発に比べると低コスト・短期間
ノーコードツールでスケジュール管理をシステム化するメリットの1つ目は、低コスト・短期間で導入が可能な点です。
ノーコードツールは、開発費用だけでなく、ランニングコストも従来の方法と比べて低く抑えられます。
また、ノーコードツールによっては、無料で利用できるものもあります。
これは、スクラッチ開発の場合と比べて、大きなメリットと言えます。
【意味・定義】スクラッチ開発とは?
スクラッチ開発とは、既存のフレームワークやライブラリを最小限利用し、残りの部分はプログラミング、コーディングをすることにより、新しいアプリ・システム・ソフトウェアの大半の機能を自ら実装する開発手法をいう。
結果的に高くつく場合もあり得る
ただし、ノーコードツールは、自由に開発ができるスクラッチ開発などとは異なり、機能が制限されることもあります。
こうした場合であっても、追加のプラグインやカスタマイズをすることで、柔軟に対応できることもあります。
もちろん、こうしたプラグインやカスタマイズには、費用が発生することがあります。
その結果、コストや導入期間が予想以上に増加することがあります。
以上の点から、ノーコード開発によってスケジュール管理業務のシステム化・アプリ化を進める際には、仕様を明確化したうえで、その仕様を実現できるノーコード開発ツールを選定することが、極めて重要となります。
メリット2. 業務ニーズにあわせたカスタマイズが可能
ノーコードツールでスケジュール管理をシステム化するメリットの2つ目は、業務ニーズにあわせたカスタマイズが可能な点です。
ノーコードツールは、柔軟なカスタマイズができるため、システムを運用しながら最適化したり、特定の業務に合わせた機能調整をしたりできます。
このように、ノーコードツールを利用したシステムは、業務の変化に応じて素早く対応できるのが大きな利点です。
業務ニーズにあわせたカスタマイズの具体例
- イベントのスケジュール管理アプリで、特定のスタッフ・会議・場所のスケジュールをカスタマイズ表示
一方で、ノーコードツールによっては、複雑で高度な業務フローや特殊な要件には対応が難しく、カスタマイズに限界がある場合があるので注意が必要です。
特に、多数の人数のスケジュール管理が必要な場合や、大規模なプロジェクトやイベントのスケジュール管理が必要な場合は、ノーコードツールでは対応できない可能性もあります。
こうした場合は、ノーコードツールではなく、スクラッチ開発によるスケジュール管理システムの開発も視野に入れて検討するべきです。
メリット3. リアルタイムの更新と通知が可能
ノーコードツールでスケジュール管理をシステム化するメリットの3つ目は、リアルタイムの更新と通知が可能な点です。
ノーコードツールの中には、スケジュール変更があった際、自動で最新情報に更新され、関係者へ通知できるものもあります。
こうした機能により、チーム全員が常に最新のスケジュールを把握し、予定変更に迅速に対応できるようになり、業務の円滑な進行が期待できます。
リアルタイムの更新と通知の具体例
- 「期限変更」や「タスク完了」のステータス変更が即座に反映され、担当者に通知
ただし、一部のツールではリアルタイム更新や通知機能に制限があり、動作が遅くなる場合があります。
このため、リアルタイム更新や通知機能を実装する予定がある場合は、事前にノーコードツールの機能について確認することをおすすめします。
メリット4. 他ツールとの連携が容易
ノーコードツールでスケジュール管理をシステム化するメリットの4つ目は、他ツールとの連携が容易な点です。
特に、Googleカレンダーのようなカレンダーアプリや、Slack、Zoomなどと連携することで、スケジュールの自動更新や通知機能を活用できます。
こうしたツールとの連携は、手動での更新や連絡作業を削減でき、連携ミスの防止や業務の効率化が進むため、スケジュール管理の精度も向上します。
他ツールとの連携の具体例
- スケジュール管理システムに入力されたタスクを、Googleカレンダーに自動追加
- タスク完了時にSlackで通知
ただし、連携可能な外部ツールに制限があるノーコードツールでは、特定のシステムとの互換性に注意が必要です。
ノーコードツールでスケジュール管理システムを構築するポイント
続いて、ノーコードツールでスケジュール管理システムを構築するポイントを2つみていきましょう。
ノーコードツールでスケジュール管理システムを構築するポイント
- ポイント1. ユーザーインターフェースの設計をシンプルに保つ
- ポイント2. システムの拡張性を意識する
ポイント1. ユーザーインターフェースの設計をシンプルに保つ
ノーコードツールでスケジュール管理システムを構築するポイントの1つ目は、ユーザーインターフェースの設計をシンプルに保つことです。
【意味・定義】UI(ユーザーインターフェース)とは?
UI(ユーザーインターフェース)とは、Webサービスやアプリなどのサービスを利用するユーザーとサービスを提供する機器や道具の接点をいう。
これはノーコードツールによる開発に限りませんが、業務アプリは、使いやすさが非常に重要となります。
具体的には、誰でも簡単に操作できるよう、画面構成や機能をシンプルにし、スケジュールの追加・変更・確認がスムーズに行える設計を心掛けることが重要です。
複雑な操作を避け、利用者の負担を減らすことにより、業務効率の向上にもつながります。
ポイント2. システムの拡張性を意識する
ノーコードツールでスケジュール管理システムを構築するポイントの2つ目は、システムの拡張性を意識することです。
ノーコードツールは、短期間でシステムを構築できる反面、業務の変化や規模拡大に伴う機能追加に制限を受ける場合があります。
このため、スケジュール管理業務が標準化している場合など、変化が少ない場合は問題はありません。
他方で、スケジュール管理業務が標準化しておらず、プロジェクトやイベントごとに変動する場合は、注意が必要です。
このような変動しやすいスケジュール管理業務の場合は、スケールやカスタマイズが容易になる設計を意識し、将来的な運用にも柔軟に対応できるように意識してシステムを構築することが大切です。
スケジュール管理業務に向いたノーコード開発ツールの具体例・事例
最後に、スケジュール管理業務に向いたノーコード開発ツールの具体例と事例をご紹介します。
スケジュール管理業務に向いたノーコード開発ツール
- AppSheet
- Bubble
- Glide
AppSheet
AppSheetとは?
AppSheetは、Googleが提供するノーコードでアプリ構築ができる開発ツールのひとつで、低コストで、柔軟かつ比較的高機能なアプリ構築ができる点に特徴があります。
【意味・定義】AppSheetとは?
AppSheetとは、Googleが提供するノーコードプラットフォームの一種で、ユーザーがプログラミングの知識なしにアプリケーションを作成できるツールをいう。
AppSheetは、Google Workspace(GWS)と連携したスケジュール管理に最適なノーコードツールです。
このため、Googleカレンダーやスプレッドシートなどとスムーズに連携でき、Googleアカウントでのログインも可能なため、Googleサービスを活用している企業様にとっては非常に導入しやすいツールです。
また、AppSheetは、モバイル端末向けの表示にも自動で対応しており、現場作業や外出先でも使いやすい特徴があります。
特に、一部の操作はオフラインでも対応可能なので、通信環境に左右されにくい、というメリットもあります。
AppSheetを使った具体例
プロジェクトチームや営業管理向けのスケジュール管理アプリ
- タスクの進捗に応じたスケジュール調整や通知を自動化
- Googleカレンダーとの連携により効率的な管理を実現
この他、AppSheetによるスケジュール管理のシステム・アプリの構築につきましては、詳しくは、以下のページをご覧ください。
Bubble
Bubbleは、Bubble Group, Inc.が提供するノーコード開発ツールです。
【意味・定義】Bubble(ノーコード開発ツール)とは?
Bubble(バブル)とは、プログラミングの知識がなくてもビジュアブルな操作でウェブアプリが開発できるノーコードプラットフォームをいう。
Bubbleは、他のノーコードツールと比べて、デザインの自由度が高い、という特徴があります。
操作性や見た目にこだわったスケジュール画面など、Bubbleは、ユーザーインターフェースを重視したアプリを作ることができます。
このため、社内利用だけでなく、社外向けの公開用アプリとしても、Bubbleは活用できます。
また、Bubbleは、外部サービスとの連携がしやすい特徴があります。
具体的には、APIを使ってSlackやZoomなどと連携させることもでき、通知や会議設定などの自動化も可能です。
Bubbleを使った具体例
ユーザーごとに異なる権限設定やカスタム通知機能を備えたイベントスケジュール管理アプリ
- UIを重視することにより、ドラッグ&ドロップで直感的に予定を調整
- 独自のワークフローを実装
Glide
Glideは、スマートフォンやタブレットに特化したウェブアプリを開発できるノーコード開発ツールです。
【意味・定義】Glide(グライド)とは?
Glide(グライド)とは、ノーコードツールの一種で、プログラミングのスキルがなくてもスプレッドシートからデータを利用してウェブアプリを構築できるプラットフォームをいう。
【意味・定義】ウェブアプリとは?
ウェブアプリとは、ウェブ技術(HTML、CSS、JavaScriptなど)を使用して開発され、ユーザーがウェブブラウザを通じて様々なプラットフォームで利用可能なアプリケーションをいう。
Glideは、アプリの反応が速く、スマートフォンでもスムーズに動作します。
このため、営業や現場作業などの外出先において、スマートフォンの性能に制約がある状態での利用にも適しています。
また、Glideは、作成したアプリをURLで簡単に共有できる特徴があります。
これにより、利用者がアカウントを登録しなくても使用できる場合もあり、導入や使用の手間が少ない、というメリットもあります。
Glideを使った具体例
Googleスプレッドシートと連携し、直感的に操作できるモバイル向けスケジュール管理アプリ
- 予定の追加・編集・削除を自動同期
- プッシュ通知やメール通知で指定した時間にリマインダー
- 毎週・毎月など定期的な予定の自動作成
この他、Glideによるスケジュール管理のシステム・アプリの構築につきましては、詳しくは、以下のページをご覧ください。
まとめ
システムやアプリを導入すると、スケジュールの一元管理が可能になります。
業務プロセスや個人活動を効果的に整理できますが、現場の実態や業務に合わない場合は、期待した効果を十分に得られません。
リスクや課題に対応する方法は、ノーコードツールを活用したスケジュール管理システムの構築です。
低コストかつ短期間での最適なスケジュール管理の自動化、業務に合わせたカスタマイズを実現できるため、柔軟な運用を求める方におすすめです。
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